DPRアクティブメンテナンス®施工の事例を紹介
エンジンチェックランプ点灯で一報をいただきました。
車輌情報
車 名 :日野 プロフィア
登 録 年 :H26年
型 式 :QKG-FW1EXEG
エンジン型式:E13C
走行距離 :759,795km
不具合状態
走行中チェックランプが点灯し、走行不能な状態に。
実際に現場では、エンジン回転が上がらず、速度が10km/hほどしか出なくなっている状態でした。
しかし、実際に国道を大型車が10km/hで走り続ける事はできませんよね
なんとか他車の邪魔にならない路肩までなんとか移動し、レッカーを待つ事になりました。
積荷があったので、別のトラックを向けて現地で積み替え。もちろん手積みで、、、
『DPRアクティブメンテナンス®』のサービス施工内容はこちら
エフテックの整備工場にレッカー搬入され、、早速点検から始めます。
点検項目
「DPRアクティブメンテナンス®」では、以下の項目を点検します
・エアフィルターの状態
・エンジン排圧確認
・全負荷時の吸入空気量点検
・インテークマニホールド圧点検
・インジェクター補正値点検
・強制再生前、再生中、再生後の各部状態(差圧値、再生時間、各部温度、エンジン回転数)
・黒煙濃度
・バタフライの状態
・EGRバルブ作動状態
・ターボの状態
これらの情報を総合的に判断して診断します。
診断の結果、施工メニューを決定していきます。
メニュー決定の前提となる考え方がこちらです。↓
診断結果
10km/hほどでしか走行できなかったのは、ほぼ完全閉塞した状態であった事が大きな原因だったようです。
主な施工内容
各部点検
EGRバルブ及びEGRクーラー洗浄再生、リークテスト実施
DPR触媒及び尿素フィルター交換
工期:2日間
施工結果
エンジンの吹け上がりも良くなった。
触媒差圧も新車基準にまで下がった事により、DPRシステム及びEGRシステムの機能回復
走行テストの結果、加速、水温、黒煙、振動など、すべて改善された。
所見
DPR触媒及び尿素フィルターが完全閉塞し排気ガス圧が抜けず走行困難、エンジン不調
走行状況や長時間のアイドリンング等により、触媒の捕集限度を超えてしまった。
さらにEGRシステム閉塞によりNOX増加に伴い、尿素噴射量増加、尿素SCRフィルター閉塞
まとめ
EGRクーラーを洗浄し再使用することで、約21万円の部品代を削減することができました。
今回は、DPRフィルター、尿素SCRフィルターが再生不可能なレベルまで劣化損傷していたので交換となりましたが、もう少し早い段階で施工していれば、
DPRフィルター42万円、SCRフィルター35万円 さらに計77万円の部品代が削減できたでしょう
排出ガス後処理装置DPRシステムを、定期的に洗浄することで、ディーゼル車の性能を良い状態に保つことができます。
ご相談、お問合わせお待ちしております