ディーゼルエンジンを搭載した車輌の排出ガス後処理装置メンテナンスの決定版といえる
サービスが『DPRアクティブメンテナンス®』です
『DPRアクティブメンテナンス®』の概要
当サービスの概要は、車輌の排出ガス後処理装置のシステムを一貫して整備し、一度で完全に仕上げるというものです。その過程では、洗浄再生して再利用出来る部品は再利用して修理費用を抑える事と、洗浄再生を自社にて施工することで、工期を最短にてお返し早く稼いでもらおうという目的で設計されたサービスです。
その為に、専用の洗浄機2機種に加え、専用の乾燥機が必要となったのです。
洗浄再生可能な部品は、DPF、SCR、EGRクーラー、EGRバルブです
DPFなど不具合が表面化している一部分だけ処置して結局直らくて修理を繰り返し、修理費の総額が高額になってしまったり、洗浄を外注し工期が長くなりトラックが使えない事の機会損失が発生してしまっては、どちらも良いサービスとは言えません。
整備工場での対応の現状
マフラー関係のトラブルで整備工場に入庫した経験を多くの人が持っているでしょう
その際、整備工場にてどのような処置をしてもらったでしょうか
- スキャンツールにて強制再生
- マフラーを外しDPFをエアブロー
- マフラーを外しDPFをスチーム洗浄
- DPFを外さず専用液剤で洗浄
- DPFを取替える
上記はいずれも問題の解決にはなりません
なぜならば、症状が表面化しているDPFにしか着目し処置していないからです。
今回は、なぜ排気系のトラブルの問題解決にならないのかという理由を説明し、DPRアクティブメンテナンスが決定版といえるほど有効なのかという事について説明します
1.スキャンツールをつなぎ強制再生
この作業に至るまでにこのような過程を経ていると思います。
・自動再生の頻度が多くなった
・手動再生の再生時間が長くなった
・再生ランプが1日2~3回以上点くようになった
・再生ランプが点灯しても再生モードに移行しない
・チェックランプが点灯して再生できなくなった
このような症状の場合、マフラー内にススが溜まっているとの判断で強制再生で
ススを焼き詰りを解消しようとします
しかし、ススを焼くと灰になりDPF内に蓄積されていきます
アッシュと呼ばれるモノです。アッシュは燃焼再生では取り除けません
更に、600℃に及ぶ強制再生を繰り返すとDPF本体の劣化を早め、破損、溶損の原因になります
2.マフラーを外しDPFをエアブロー
同じくススが溜まっていると判断し、分解してエアブローにてスス成分を吹き飛ばして
詰りを解消しようとするものです
この段階の場合の多くが、前段にて強制再生を繰り返している場合が多いと思います。
という事は、アッシュが堆積していると想定されますね
エアブローにて大量のススを吹き飛ばすと一時的にマフラーの差圧値が下がる場合が多いです。もしこれでも数値が下がらない場合、それは末期です。捕集能力の限界です
エアブローではススは吹き飛んでもアッシュはとれません。
そもそも、大量の有害なススを大気放出してはいけません。
3.マフラーを外しDPFをスチーム洗浄
マフラーが過度に詰まっているという診断で施される場合が多いでしょう。
温水でのスチーム洗浄ではススは落ちます。さらに水流で多少のアッシュも除去できます。
大量に蓄積されたアッシュは残りますので、またすぐに補修能力が限界にきて数カ月後にはチェックランプが点灯する事でしょう。
これらの処理は、スチームの水分を外部に流さないよう貯めて正しく処理する事が前提です。
真っ黒な汚水を流してはいけません
しかも、大きな問題は水分を乾燥させる事が困難だという事。
水分を完全に乾燥させないまま車輌に取付けると、一気に蒸発しDPF本体を破損させてしまうという事例がわかっています。
4.DPFを外さず専用液剤で洗浄
年間200件以上の分解施工実績から、マフラー本体を外さないで詰りを解消させるのは
不可能だという事が経験上わかっています。
ススが焼けやすくなることはあると思いますが、アッシュが堆積している状態の車輌に対して効果はありません。
この点は多く言及するまでもないでしょう。
5.DPFを取替える
詰まってダメになってしまったものを新品又は、リビルト品に交換すれば
現状の詰り自体は解消します。
新品では高額である、リビルトは品質や在庫の有無といった問題が懸念点です。
排出ガス後処理装置のシステム概要
上記のいずれも、一時しのぎの処置と言っていいでしょう。
なぜなら、ディーゼル車の排出ガス後処理装置はあらゆる部品がそれぞれ相関して効果を
発揮しているからです。
こちらを見てもらうとわかるように、DPFのみキレイにしても、その後ろにSCRが付いてます。SCRも詰まります。SCRの詰りと関わっているのが、EGRです。
DPFの詰りが過剰なまま使用を続けると、インジェクターが痛んできます。
インジェクターが痛むと黒煙が増えDPFが詰まりやすくなる。
こちらに表記されていないが、ターボチャージャー、エンジン内シリンダーの摩耗、添加インジェクター、インテーク廻りの詰り、などなど、、、
点検整備する箇所は多岐にわたります
まとめ
エフテックが提供している『DPRアクティブメンテナンス®』は、
エンジン本体の状態を点検する事から始まり、マフラーの詰りの状態をスキャンツールで読み取れるあらゆる情報から適正に診断します。
そこから、最適な整備プランを組立て、全てワンストップで整備作業を実施します。
他社で原因を突き止められず、システム総取替えで150万円の見積りを提示された車輛が
エフテックで診断施工した場合、40万円ほどで完全再生したケースは珍しくありません。
近年トラックの不具合の半数以上は排気系のトラブルです。
その排気系を適正に整備することによって、高走行でも不安なく使用することができるでしょう。